日本の家電は壊れにくく、たいへん性能がいいことで有名です。日本にいると、それを当たり前のこととしていられますが、実はそうした状況は海外では珍しく、日本の家電は非常に高く評価されています。家電は身近なもので、もはや不可欠となっていますから、故障するとたいへん不便な思いをします。家電は故障しないのが当たり前と思って生活しているので、急にそうした状況になると結構とまどうものです。

例えばテレビや冷蔵庫が壊れて修理に何週間もかかるようだと、その間の不便さは、かなりこたえるものです。ところが、外国ではこうしたことはわりあいよく起こることのようです。成人してから欧米に移住した日本人が、日本の素晴らしいところを聞かれて、電化製品が壊れないことだと即答していました。日本にいるとあまり気づかないことでも、海外で暮らすと身にしみるのでしょう。

日本にずっと暮らしていると、家電がしょっちゅう壊れる状況というのは、かえって想像がつきにくいくらいです。そんな高い品質の電化製品が、ほとんどの人に手が届く価格で提供されているのですから、これはかなり幸せな状況と言えるでしょう。薄型テレビの普及と地デジ化で、ブラウン管テレビは使われなくなりましたが、家庭から回収された後にフィリピンなどにまとめて輸出されているようです。十年近く使っていたテレビでも十分海外で重宝されているそうです。

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